
デジタルサイネージ
プロジェクト
活動期間/2013-2020
地域の伝統産業や商店街の活性化を支援するデジタルサイネージを制作するプロジェクト
背景
芸術学部で実施された地域振興プロジェクトの成果を、デジタルサイネージを活用して発信することを目的として開始されました。プロジェクトメンバーは映像メディアを専攻する学生であり、大学で学んだ技術や知識を活かしながら、訴求力の高いコンテンツの創出を目指して活動を行っています。
DIGITAL SINEGE PROJECT
2013
デジタルサイネージプロジェクト





概要
後藤博多人形株式会社および壱語屋と連携してリ・デザインされた博多人形「HAKATA DOLLS」の宣伝・広報を目的として、展示会等で上映するプロモーションビデオを制作しました。参加した学生たちが習得したいと考えていたタイムラプス、ストップモーション・アニメーション、3D CGアニメーション、プロジェクション・マッピングといった映像技法を応用し、それぞれの技法がもつ表現スタイルによって観客の関心を惹きつける効果を狙いました。
活動内容と成果
制作された作品は、地域産業プロモーション展( 2013年8月1日~ 13日、はかた伝統工芸館)、新・博多粋伝。( 2013年8 月23日~ 9月8 日、東京ミッドタウン・デザインハブ)、絹鳴+( 2014年2月20日~ 3月1日、天神イムズ)、九州産業大学プロジェクト展( 2014年3月26日~ 3月31日、J R博多シティ)、ニュー・バリュー・クリエイションズ展(2014年7月31日~ 8月12日、はかた伝統工芸館)で上映されました。




DIGITAL SINEGE PROJECT
2014
デジタルサイネージプロジェクト





概要
前年度の活動を継続・発展させるかたちで、博多人形と博多織をテーマとしたデジタルサイネージを制作しました。2014年度は、子どもや若者に地域の伝統工芸品に関心をもってもらうことを目的としました。手書きアニメーション、モーション・インフォグラフィックス、CG / 実写合成、プロジェクション・マッピングという4つの技法をテーマとして設定し、それぞれグループに分かれて制作が行われました。
活動内容と成果
制作された作品は、2015年2月19日~ 3月4日に天神イムズ(福岡市) で開催された「九産大プロデュース展」にて展示されました。プロジェクション・マッピングは、ゲーム用のコントローラーを活用したこともあり、特に子どもたちに好評でした。参加した学生は、普段の授業では体験したことのない充実感を得たようであり、来年度のプロジェクトにも継続して参加したいという声が挙がりました。








DIGITAL SINEGE PROJECT
2015
デジタルサイネージプロジェクト





概要
前年度の展示で好評を得たことを受け、2015年度も博多織をテーマとしたプロジェクション・マッピングを制作しました。前回の展示における反省から、中高年以上の世代にも楽しんでもらえるようなコンテンツを目指すことになり、プロジェクション・マッピングを活用した博多帯と着物のコーディネートをシミュレーションできるシステムが構築されました。博多帯の柄は、西村織物株式会社との連携プロジェクトでデザイン学科および美術学科の学生がデザインしたものが使用されました。また、大川家具工業会と芸術学部による連携プロジェクトが活発に実施されるようになった状況を踏まえ、大川家具を使ったプロジェクション・マッピングも制作されました。
活動内容と成果
制作されたプロジェクション・マッピングは、2016年2月18日~ 3月6日に天神イムズで開催された「九産大プロデュース展」に展示されました。また、大川家具プロジェクション・マッピングは、大川産業会館( 福岡県大川市) で2016年4月6日、7日に開催された「ジャパンインテリア総合展」、および2016年4月9日、10日に開催された「春の大川木工まつり」においても展示されました。




DIGITAL SINEGE PROJECT
2016
デジタルサイネージプロジェクト





概要
2016年度は、福岡県宗像市にある赤間宿と呼ばれる商店街の活性化活動に携わることになり、赤間宿の地域資源を意識化することを目的として実施された住民参加型ワークショップ、「赤間STAMPGARAGE」のための映像コンテンツを制作しました。「赤間STAMPGARAGE」は、赤間宿の地域資源をモチーフとしたスタンプによるエコバッグ作りを行うワークショップであり、2016年11月に赤間宿で開催された様子を取材・撮影しました。また、イムズで開催された際には、透過スクリーンと手の動きによってコンピュータを操作できるセンサーを組み合わせて、集客用インタラクティブコンテンツを制作しました。
活動内容と成果
制作されたコンテンツは、2017年2月18日~ 3月5日に天神イムズで開催された「九産大プロデュース展」で公開されました。物理的なコントローラーを用いずに、空中で手を動かすだけで音を鳴らせることが新鮮だったようで、多くの子どもたちの関心を集めました。映像コンテンツのイラストや文字は、デザインを専門とする学生が作成したものを活用したため、ビジュアル面において質の高いものに仕上がりました。






DIGITAL SINEGE PROJECT
2017
デジタルサイネージプロジェクト





概要
福岡県大川市の家具メーカーで組織された大川家具工業組合と実施している産学連携プロジェクトにおいて、展示会における効果的な集客および効率的な情報提供を目的としたデジタルサイネージを制作しました。集客コンテンツとしては、顔の表情をキャプチャするFace Rigを活用してキャラクターがリアルタイムに接客するシステム、および大川家具プロジェクション・マッピングが制作されました。情報提供コンテンツとしては、商品や企業の情報を効率よく提供するためのタッチパネル式デジタルサイネージが制作されました。
活動内容と成果
制作されたデジタルサイネージは、天神イムズで2018年2月22日~3月4日に開催された「九産大プロデュース展」、大川市の大川産業会館で開催された「ジャパンインテリア総合展2018」(2018年4月11、12日) および「春の大川木工まつり」( 2018年4月14、15日) において展示されました。プロジェクション・マッピングは、顔ハメやお絵描きといった体験型のコンテンツを取り入れたこともあり、特に子どもたちの関心を集めました。Face Rigを用いたコンテンツは、リアルタイムにキャラクターと会話できるという驚きの効果もあり、リピーターが生じるなど、集客コンテンツとして大きな効果がありました。







DIGITAL SINEGE PROJECT
2018
デジタルサイネージプロジェクト





概要
九州産業大学芸術学部、博多人形商工業協同組合および福岡市の産学官連携プロジェクトにより、博多人形の振興および福岡市の観光大使としての活用を目的として企画・制作された博多人形「ハカタオフク」の展示会に併せて、プロモーションビデオおよびタッチパネル式人気投票システムを制作しました。人気投票システムには、深度センサーを活用してタッチパネルから離れた位置にいる方にお福さんが話しかけるインタラクティブな仕組みを組み込みました。
活動内容と成果
制作されたデジタルサイネージは、KOUGEI EXPO IN FU-KUOKA (マリンメッセ福岡、2018年11月2日~ 4日) 、はかた伝統工芸館(2018年1 1月22日~27日) 、福岡市博物館(2019年1月22日~2月3日) 、九産大プロデュース展( イムズ、2019年2月21日~3月3日) において展示されました。4会場の投票数の合計は3086票であり、一位は551票で福岡ソフトバンクホークスのハカタオフクでした。





DIGITAL SINEGE PROJECT
2019
デジタルサイネージプロジェクト





概要
G20福岡財務大臣・中央銀行総裁会議に向けて制作されたG20お福さん人形の紹介ビデオ、および福岡県工業技術センターインテリア研究所と連携して髙取焼宗家のプロモーションビデオを制作しました。 また、有限会社光延織物、福岡県工業技術センターインテリア研究所の連携により開発された久留米織チュニックのP R およびデザイン嗜好性調査を目的としたインタラクティブ・デジタルサイネージも開発しました。ユーザーは、3Dモデルが身に着けたチュニックの形、柄、色をタッチパネルで選ぶことで、着せ替え人形のようにデザインをシミュレートできます。ユーザーが操作した結果を記録して分析し、好ましいデザインの選択における重要な属性について調べました。
活動内容と成果
G20お福さん人形の紹介ビデオは、G20福岡財務大臣・中央銀行総裁会議レセプションパーティー( ヒルトン福岡シーホーク、2019年6月8日) 、福岡市美術館( 2019年6月11日~6月16日)で上映されました。 髙取焼宗家のプロモーションビデオは、 九産大プロデュース展2020(イムズ、2020年2月20日~3月1日)で上映されたほか、You Tubeでも公開されています。久留米織チュニックのデジタルサイネージは、アートフェスティバル2019(石橋文化センター、2019年11月2日~12月1日)、芸術学部卒業制作展( 九州産業大学、2020年2月22日~3月1日) 、 九産大プロデュース展2020において、商品化された実際のチュニックと一緒に設置されました。










DIGITAL SINEGE PROJECT
2020
デジタルサイネージプロジェクト





概要
須恵町教育委員会との連携により、福岡県粕屋郡にある須恵町の魅力を町内外に向けて発信することを目的としたプロモーションビデオを制作しました。須恵町に時代を超えて息づく文化や精神を伝えるために、「時空を超え、その共通点を捉える」というコンセプトが設定され、須恵町の過去の写真と現在の映像を、工夫をこらしたトランジッションによってリズミカルにつないでいくという手法が採用されました。
活動内容と成果
コロナ禍での活動ということもあり、感染リスクの低い場所を中心に撮影が行われた。撮影された場所は、皿山公園、森母神社、佐谷神社、岳城山、仲島水辺公園、須恵町立歴史民俗資料館などであり、タイムラプス撮影やドローン撮影も行われました。須恵町の過去の写真は、須恵町立歴史民俗資料館に保存されていたものをスキャンして使用しました。制作されたプロモーションビデオは、須恵町が管理する施設や媒体での活用を予定しています。








