石橋文化センター
アートプロジェクト
活動期間/2016-2020
石橋文化センター主催のアートフェスティバルに参加するプロジェクト
背景
石橋文化センターアートプロジェクトは、2016年10月に石橋美術館の運営主体が( 公財) 久留米文化振興会に変わることを機会に、石橋文化センターをひとつのミュージアムとして捉えようという活動のひとつであり、敷地のオープンスペースを活用して、九州産業大学、九州大学、佐賀大学の学生たちによるアート作品の制作と展示を行うことから始まりました。
ISHIBASHI CULTURAL CENTER ART PROJECT
2016
石橋文化センター
アートプロジェクト
概要
2016年度の参加企業は、「金属加工業界」「機械製造業界」「想像の森の動物」とは、石橋文化センター北側の「憩の森」を展示会場に、家具制作等から出る廃材を利用して、憩の森に住む空想の動物を制作し、来場する親子連れや子供達に木の動物に触れ、遊んでもらうことを目的にした造形物です。
活動内容と成果
7名の学生が参加し、テーマに沿って空想の動物のアイデアを出し、久留米市内にある有限会社ホルツマーケットの工房で想像の動物を制作しました。2016年11月15日(火) に会場に搬入し、11月19日(土) から12月4日(日) まで展示・公開した。会場では憩の森の中央に立つ巨木を中心に動物を配置し、布を使ったインスタレーションとライトアップにより、夜間は幻想的な空間になりました。
ISHIBASHI CULTURAL CENTER ART PROJECT
2017
石橋文化センター
アートプロジェクト
連携先:石橋文化センター
設置場所:憩の森ゾーンはらっぱ全体、親水広場近辺、水連池の中
テーマ
「はらっぱインスタレーション」
-はらっぱをテラコッタ・ガラスオブジェでジャックするのだ!-
概要
久留米市美術館開館1 周年記念事業として、2017年11月23日~ 12月24日まで石橋文化センターアートフェスティバルの展示を目的としたプロジェクトです。テラコッタで「はらっぱのひとたち」、ガラスで「睡蓮の葉」を表現しました。ガラス制作では学外企業2 社と連携し、より高い水準での作品を目指しました。2 月2 2 日~ 3 月4 日、イムズでの九産大プロデュース展にて、石橋文化センターでの展示の様子を再現しました。
2 . ガラス「睡蓮の葉」
色ガラスを砂型に入れ、焼成したものです。睡蓮の葉の形に成型し、底からは浮かした状態で水中に置きます。日光やライトが当たると光を反射し、睡蓮池との関連性を図りました。
制作物
石橋文化センター内のはらっぱという自然の中に、ヒトの手が加えられたモノ( 土、ガラス) が群れで出現することで驚きとおもしろさを体現しています。屋外に設置することを念頭に置いて工芸の技法( 陶芸、ガラス) を用いたインスタレーション作品へと展開しました。
1.テラコッタ「はらっぱの人」
粘土による造形物です。学内で焼成した素焼きの陶器。目、口にも見える穴を開けユーモラスな表情の集合体としました。
ISHIBASHI CULTURAL CENTER ART PROJECT
2018
石橋文化センター
アートプロジェクト
連携先:石橋文化センター、株式会社モリサキ
設置場所:憩の森ゾーンはらっぱ、坂本繁二郎広場近辺、
久留米市美術館前池まわり
テーマ
「はらっぱインスタレーションⅡ+モリサキ」
-はらっぱを板オブジェでジャックするのだ!-
概要
久留米市美術館開館1 周年記念事業として、2017年11月23日~12月24日まで石橋文化センターアートフェスティバルの展示を目的としたプロジェクトです。テラコッタで「はらっぱのひとたち」、ガラスで「睡蓮の葉」を表現しました。ガラス制作では学外企業2 社と連携し、より高い水準での作品を目指しました。2月22日~3月4日、イムズでの九産大プロデュース展にて、石橋文化センターでの展示の様子を再現しました。
1 . はらっぱアクアリウム
池から飛び出した魚の群れを魚型看板で表現しました。魚の形を数種用い、動きが出るよう工夫しました。久留米市美術館側から見たときは暖色系の色が、丘の上から見たときは寒色系の色が見え、歩いて鑑賞する際に色にも動きが出るように工夫しました。
2 . くもいろ
空から舞い降りた雲を、白、宇宙、うずまき古墳壁画、久留米絣、ゆめかわいいの各テーマで表現しました。白い雲を間に置き、担当者各自が自分の世界観を表現しました。雲を立体的に組み合わせるため、接地面の繋がりに気を付けてデザインしました。
3 . ペリカン
石橋文化センターのシンボル的ペリカンが、マイムマイムを踊っているように木の周りに配置しました。ペリカンのかわいらしさが出るよう、目をくり抜き、クチバシ部分は筋彫を施しました。同じ形状のものを並べるため、楽しさが出るよう配置には工夫しました。
ISHIBASHI CULTURAL CENTER ART PROJECT
2019
石橋文化センター
アートプロジェクト
連携先:石橋文化センター、広川町
設置場所:石橋文化センター全体、石橋文化会館展示室
テーマ
「Wrap the ICC! 」
-久留米絣インスタレーション-
概要
久留米絣の産地見学を広川町役場と連携し実施後、久留米絣をモチーフとしたインスタレーションを企画制作しました。作品は久留米絣に用いられている柄( 井形、青海波、麻の葉など) を綿生地にスタンピングし、石橋文化センター内の樹木、ベンチ、橋、オブジェなど様々な箇所に計270 mの布地をラッピングしました。アートフェスティバル期間中( 2019年11月2日~12月1日) は屋外展示のほか、石橋文化会館展示室で久留米織で学生が商品開発したポンチョのアンケートサイネージ、今年の活動の様子をまとめた動画を展示しました。イムズ展示でも同様に動画やサイネージを設置し、周知しました。
制作物
赤、黄、緑、青、紺、紫の地色をした綿布に柄をスタンプしたものそれぞれ45m 、合計270mの柄布を制作しました。これらを適宜切断しながら、園内の様々なポイントにラッピングや館内では久留米織ポンチョのアンケートサイネージ、本活動の動画を展示しました。
ISHIBASHI CULTURAL CENTER ART PROJECT
2020
石橋文化センター
アートプロジェクト
連携先:石橋文化センター、株式会社モリサキ
設置場所:石橋文化センター 坂本繁二郎旧アトリエ
テーマ
「雲の記憶」
-写真インスタレーション-
概要
石橋文化センター園内に保存されている画家坂本繁二郎の旧アトリエの窓に、透明フィルムに印刷した「空」の写真を組み合わせて貼り、新たに大きい「空」を作りました。作品は坂本繁二郎が生涯描いてきた八女市の風景作品に多く登場する空から着想を得ています。使用した写真は、学生達が様々な場所や時間で撮影した空の写真300枚から選びました。透明フィルムに写真を印刷することで、外からアトリエに入る光に色がつき、坂本繁二郎の絵の世界を表現しています。人と密になることが難しい状況下で会えない人と一つ空の下では繋がっていることを思い制作をしました。
制作物
旧坂本繁二郎アトリエの窓に透明フィルムに出力した写真84枚を貼り、約4m 四方の大きな空を制作しました。